- ジャレド・ダイアモンド
- 進化生物学者、生理学者、生物地理学者で著書『銃・病原菌・鉄』で様々な賞を受賞
- ノーム・チョムスキー
- 「生きている人の中でおそらく最も重要な知識人」(ニューヨークタイムズ)と形容された、哲学者、言語学者
- オリバー・サックス
- 担当した患者の症例を詳細に執筆する脳神経科医で作家
- マービン・ミンスキー
- 「人工知能の父」と言われるコンピュータ科学者で、認知科学者
- トム・レイトン
- アカマイを作った数学者で、起業家
- ジェームズ・ワトソン
- DNAの二重螺旋構造を発見してノーベル賞を受賞
- 目次 - 知の逆転
- 第一章 文明の崩壊 - ジャレド・ダイアモンド
- 第二章 帝国主義の終わり - ノーム・チョムスキー
- 第三章 柔らかな脳 - オリバー・サックス
- 第四章 なぜ福島にロボットを送れなかったのか - マービン・ミンスキー
- 第五章 サイバー戦線異状あり - トム・レイトン
- 第六章 人間はロジックより感情に支配される - ジェームズ・ワトソン
本書は、これらの有名な世界の知識人のインタビュー集をまとめた書籍である。
全員の名前は知らなくとも、それぞれの業績などはあまりにも有名である。
「教育」や「宗教」、「インターネット社会」などの共通の質問と各人への個別な質問を行っている。
彼らの高い視点と見地は興味深く、世界の問題を浮き彫りにしている。
人類の将来や人間の可能性への期待を感じさせる内容は多角的な視点を提供してくれる。
ノーム・チョムスキーの「教育」についての話は、現代教育を改めて考え直させるきっかけを与えてくる。
マービン・ミンスキーのロボット開発への指摘は、福島原発事故を経験した日本人にとっては胸に釘打つ指摘だ。
トム・レイトンのアカマイ誕生秘話やスティーブ・ジョブズからの電話など、同じ業界にいるものにとっては興味をかきたてる内容だ。
それぞれの内容に賛同もすれば、納得できないこともあるだろが、第一級の知識人たちの言葉はどれも一度は目を通す価値のある内容だと言える。
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